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35FW
The Peiod of 2022-2

振り返れば三沢基地にF-16A/Bが配備されたのは1984年であるから、今年は38年目になる。配備された当初F-16の部隊名は第432戦術戦闘航空団であったが、1994年に機体はほぼそのままにして、部隊だけが交代した。空軍組織の改編と共に、ジョージ空軍基地で解散となって休眠していた第35戦闘航空団が三沢基地で復活を遂げたのである。

この航空団は日本のジョンソン基地(現入間基地)で創設され、横田や朝鮮半島の米軍基地、ベトナムなどを転々と渡り歩いてきた戦闘機部隊で、ベトナムでの対レーダーサイト、対SAMサイト破壊で名を上げ、野イタチ部隊(Wild Weasel))として名を挙げた強者であったが、ジョージAFB時代にテールレターを"GA"からワイルド・ウィーゼルの”WW"に変えて解散後、再びアジアの極東地区に戻ってきた訳である。

ロシア軍がウクライナ侵攻に於いて、完全な制空権を取れず苦戦する様子を見れば制空権の重要度が判るが、逆に制空権を制するために移動式や隠匿されたレーダーサイト、SAMサイトの徹底破壊が如何に難しいかが印象的であった。低空、中空.高空それぞれに対空ミサイル手段がそろっている現在、これらの完全破壊を目的とする野イタチ部隊も戦術の練り直しに迫られているかもしれない。(2022/4 記)

↑ 漸くスタンバイ完了した先行の3機、時間がかかっていたのは茄子び型の訓練弾を付けていたからであり、天ケ森射爆場へ向かうようである。
↑ 最初に出てきた3機のF-16Cがアーミングエリアでピン抜きしている間に、後から出てきたF-16Cが先行して離陸、久々にみるWW-808”B0B”である。地元情報によると、この機体結構長い間見かけなかったそうである。尾翼のチップに文字が入っているようだ。
↑ デモチームを抱えている35h FWでは定期的にデモフライトの訓練も行われており、この日も2回訓練を消化した。尾翼を黒く塗ったイタチの絵柄のF-16Cがデモフライトで出てくると地元三沢の航空ファン達は期待したが、飛んだのは、”WW-373”であった。
↑ WW-808は、以前”WW-B0B”と書き直されている時期があり、それ以来B0B "ボブ" と呼ばれていた。フィンチップには、”10000+HOURS"と書き込まれている。このF-16C Block-50の"ボブ"は、2019年6月10日にアメリカ空軍のF-16Cブロック-50として初めてフライト時間10000時間を超えたという。
↑ 何故か一機だけ機体の色が他の機と異なり、若干明るい青色がやたらと目立つWW-812号機
↑ 午前中 光の具合が抜群に良いし陽炎も立っていないのでターミナルで撮影したが、もう一つの原因はR/W10の場合、EA-18Gのタキシングを逃す恐れがあったからである。午後EA-18Gさえ離陸してしまえば、撮影の基本に立って着陸ポイントへ急行である。
↑ 射爆場行きではない2機は45分で帰ってきた、今日は気温5℃以下なのであまり陽炎の影響を受けず、ターミナルからアプローチを撮ることに。
↑ このWW-822と他の何機には、コックピットの下に黒い投弾マークらしきものが書かれている。恐らくISISへの攻撃で中東派遣された際のマークであろう。